【足踏みミシンと段ボール3箱】
本日は池袋にて生前整理を行ってきました。
認知症が始まったおばあちゃん。
一人暮らしから施設へとお引越しです。
とてもきちんと毎日お過ごしになっていたんだなとお部屋をみて思いました。
しかし、全部この荷物をお引越し先である施設に持っていくことはできません。
この作業する前におばあちゃんに聞きました。
『おばあちゃん、このお部屋の中でお引越し先に持っていきたいものってありますか?』
するとおばあちゃんは、
『何もないよ、ただこの足踏みミシンは持っていきたい』と。
他にある??
『何もない』
お部屋を片づけていると、おばあちゃんの趣味・大好きだったコト・モノがわかります。
和裁・洋裁です。
たくさんの型紙や布や裁縫道具。
生前整理・遺品整理作業は、
その方の(おおげさではなく)生き様がわかるのです。
お部屋は人生の縮図といっても、いいすぎではないです。
いまここの生前整理・遺品整理は女性スタッフが、
丁寧にひとつひとつ書類でもチェックします。
キッチンは女性の城でもあり、生活そのものですね。
きちんと整理・処理します。
お洋服は、各季節ごと必要な数をとりわけます。
この作業は、主婦歴が相当ないとできない作業ではないでしょうか。
いまここは、その方の生き様を
片づけを通して一旦受け止めてさせていただきます。
そして、今からの生活で必要なものを揃えたり。
大切なものをまとめたり。
逆に、必要ではないものは引き取り、そして処分します。
(買取りできるものがあれば対応します。)
今回は後見人の先生からのご依頼です。
後見人のお仕事も本当大変だなと毎回思います。
みなさんは、最後のお引越しの時、
何を持っていきたいですか?
生涯通して大切なものって何でしょう。
このおばあちゃんにとって
それは、足踏みミシンだったんでしょうね。
作業終了です。