
クローゼットを開けると、ずっと着ていない服がありませんか?
昔、お気に入りだったワンピース。
奮発して買ったコート。
子育てが忙しかった頃、少しだけおしゃれをして出かけた日の服。
今はもう着ていないのに、なぜか捨てられない。
「いつか着るかもしれない」
「まだきれいだし、もったいない」
「これ、高かったのよね」
そんな言葉が頭に浮かんで、結局、またハンガーに戻してしまう。
わかります。
私たちは、服そのものを残したいのではなく、その服を着ていた頃の自分まで、残しておきたいのかもしれません。
目次
一度、着てみませんか?

先日、昔の服について考えていました。
若い頃に似合っていた服。
あの頃は、何の迷いもなく着ていた服。
でも、今あらためて袖を通してみると……。
「あれ? こんな感じだったかしら?」
思っていた自分と、鏡に映る自分が違う。
サイズが合わないこともあれば、色がしっくりこないこともある。
以前は大好きだったデザインなのに、今の自分には、なんだか似合わない。
そんな経験はありませんか?
もちろん、昔の服が今も素敵に似合う方もいます。
大切なのは、古いから捨てることではありません。
今の自分に、本当に似合っているか。
一度、着て確かめてみることです。
クローゼットの中で眺めているだけでは、わからないことがありますから。
服は変わらなくても、私たちは変わっている
20代の頃と、40代、50代、60代。
体形も、好みも、暮らし方も変わっていきます。
以前は華やかな服が好きだったのに、今はシンプルな服に心が動く。
昔は気にならなかった素材が、今は心地よく感じる。
反対に、若い頃には選ばなかった色が、今の自分にはよく似合うこともあります。
年齢を重ねることは、何かを失うことばかりではありません。自分に似合うものが、少しずつわかってくることでもあります。
だからこそ、昔の自分に似合っていた服に、今の自分を無理に合わせなくてもいいのです。
私たちは、あの頃の自分に戻るために生きているわけではありませんから。
捨てるのではなく、卒業する
遺品整理や生前整理のお仕事をしていると、モノには、その人の人生が映し出されていると感じます。
一枚の服から、懐かしい思い出がよみがえる。
その服を着て出かけた場所。
一緒に過ごした人。
うれしかった日も、頑張っていた日も。
服には、そんな記憶が重なっています。
だから、簡単には手放せないのですよね。
でも、ここで一つ考えてみてほしいのです。
思い出を残すことと、モノを残し続けることは、同じでしょうか?
大切な思い出は、服を手放しても消えません。
写真に残してもいい。
思い出を家族に話してもいい。
心の中で、「あの頃は楽しかったな」と振り返るだけでもいい。
そして、もう着ない服には、こう伝えてみるのです。
「今までありがとう。たくさん楽しませてもらったね」
捨てるというより、卒業する。
そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか?
もちろん、すべてを一度に手放す必要はありません。
本当に大切な一着なら、残しておけばいいのです。
ただ、「いつか着るかもしれない」という理由だけで、何年も着ていない服を持ち続けているのなら、一度立ち止まってみてもいいと思います。
今の自分に、似合う服を着よう
私たちは、ときどき過去にとらわれます。
昔はもっと細かった。
あの頃は若かった。
あの頃のほうが、似合う服がたくさんあった。
でも、過去の自分と比べ続けていたら、今の自分の魅力を見落としてしまいます。
年齢を重ねたからこそ似合う服があります。
今だからこそ楽しめるおしゃれがあります。
これから出会う人に、今の自分で会いに行くこともできます。
だからこそ、クローゼットを開けてみてください。
そして、昔の服を一着、手に取ってみませんか?
もし、今の自分には似合わないと感じたら、無理に着続けなくてもいいのです。
その服を着ていた頃の自分に感謝して、次の一歩を踏み出しましょう。
空いたクローゼットには、今のあなたが着たい服を迎え入れることができます。
そして、これからの思い出をつくる場所にもなります。
大切なのは、昔の自分を守ることではなく、今の自分を楽しむこと。
あなたは今日、どんな服を着たいですか?
これからの自分に、どんな毎日をプレゼントしたいですか?モノを整えることは、暮らしを整えること。
そして、自分のこれからを考えることでもあるのですよね。
今日も、身軽に生きましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、皆さんの気持ちを少し軽くするきっかけになればうれしいです。
よろしければ、フォローしていただけるとうれしいです。
この記事は note にも掲載しています。
